毎年、正月用のしめ縄作りに取り組んでいる社会福祉法人若夏会多機能型事業所八重山育成園(宮城信義施設長)は28日、しめ縄328個を石垣市内の大型店と沖縄本島へ初出荷した。
同園では今年、特大から小までのしめ縄2660個の製作を計画。12月1日から市内の各スーパーで販売するほか、初めて那覇市内の大型店でも並べられる。
同日午前行われた初出荷式では、利用者が見守る中、しめ縄を積んだ軽貨物車の運転手に花束を贈呈、利用者らが三三七拍子で初荷を見送った。
初の郡外出荷に宮城施設長は「島内産の材料と縄の作り方が評価され、本島への出荷につながった。来年の受注増に明るい兆しが見えた」と喜んだ。
しめ縄作りをした利用者の女性(37)は「仕事は楽しい。来年もまたやりたい」と笑顔をみせた。
同園への注文は12月27日まで。問い合わせは(82−2090)。