オープンから3年目を迎えたJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(幸喜英信店長)の本年度の売り上げが21日で4億7500万円余りとなり、本年度の売り上げ目標の4億8700万円に迫っている。南ぬ島石垣空港の開港に伴う観光客の増加で来客が増えるとともに、夏場の熱帯果樹の売れ行きが伸びたことが売り上げ増の要因。同市場では今後、大根やレタスなどの冬野菜の入荷が見込まれており、来年3月末までの1年間で5億4000万円の売り上げを目指す。
同市場は本年度、パインアップルやマンゴーなど既存の熱帯果樹の生産増や、生産者がスターフルーツなど新たな果樹の栽培にも取り組んだことなどから、売り場が活性化。台風などで落下し、商品になりにくいパインやマンゴーも「訳あり商品」として販売し、人気を集めた。
熱帯果樹や野菜、米など地元産が売り上げに占める割合は約7割。
来客数は11月末現在で24万4088人。
同市場は2012年度は、目標の3億5000万円を1億円余り上回る4億8892万円の売り上げを達成。来店者数も30万人台を突破する31万484人を記録している。
幸喜店長は「農家の生産意欲も向上し、市場に見合った方法で出荷するようになってきた。新たな野菜の取り組みにも期待し、多数の商品が並んでほしい。来年3月までには、売り上げを5億4000万円までもっていきたい」と話している。