【那覇】石垣-波照間、石垣-多良間路線の2015年度下半期再開に向けた第3回石垣拠点航空路開設検討協議会(会長・謝花喜一郎県企画部長)が26日午後、県庁で開かれた。会合では就航する第一航空㈱が各路線をDHC-6ツインオッター機(19人乗り)で1日2往復する運航スケジュールを検討していることなどが報告された。今後、地元との調整などを経て、来年3月の協議会で就航基本計画を策定することを確認した。
協議会は、県と竹富町、多良間村、第一航空㈱で構成。第3回会合では、同社の那覇-粟国路線を参考にした運賃の目安を検討中であることも報告。それによると、両路線とも離島住民が片道7000円程度を目標とし、さらに県の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業を活用して約4割低減する。
観光客などについては、片道1万1000円を目標に同事業の適用で約3割の低減を目指すとしている。会合で竹富町の川満栄長町長は、すでに郷友会などを中心とした利用促進協議会を立ち上げ、地元客の利用を促す活動に取り組んでいることを報告した。
波照間空港でのチェックインや保安検査、手荷物積載などの旅客ハンドリング業務は、第一航空が行い、地元住民の雇用も計画している。同社は、国75%、県から25%の補助を受けて、14年度中にDHC-6ツインオッター2機を購入することが決まっている。