返還が約束された普天間飛行場の代替移転問題で国が知事の承認同意を盾に県民の理解も得られたと辺野古埋立を進めているのはどんな了見でしょう▼米軍基地をこれ以上沖縄に造らないで、全国で分け合う仕組みをつくってと願う沖縄の声に鳩山由紀夫元首相は最低でも県外を明言しました。途中どこかの圧力で変節させられましたが、退任後も継続して沖縄の負担増になる辺野古には反対しています。意志貫徹を期待します▼知事候補のみなさん、苦渋の決断とか県民投票だとかを言っていては未来永劫(えいごう)同じ定めを引きずることになります。沖縄だけがお金になびいたのではありません。原発を受けいれ再稼働を認めた他の県も経済振興策では背に腹はかえられないのです▼国は空港を造ったものの利用が伸びない佐賀、神戸、静岡、茨城などの各県と応分の代替振興策をもって普天間移設の交渉をしてみたらどうでしょう▼普天間のKC130給油機は岩国へ移転できました。オスプレイは危険な飛行機と名指しされ配備反対の声もありますが自衛隊も購入します。であるなら三沢、横田、厚木、岩国、嘉手納も含めた米軍飛行場に分散配置し必要時に集結させてもいいのでは▼普天間は国と国がもっと談判すべきで今知事選は愚直に新たな負担増に反対すべきです。(仲間清隆)
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