散在する墓地の集約化を図る竹富町墓地基本計画策定検討委員会(委員長・小浜義也自然環境課長、委員31人)は10月31日午後、離島ターミナル会議室で1回目の会議を開き、各地域に墓地区域を設定する作業に着手した。全世帯を対象に墓地に関するアンケートを実施、住民の意向を把握した上で集約区域設定案をつくる。全公民館で説明会などを経て来年3月までに計画案を策定し、川満栄長町長に答申する予定だ。
委員会は全21公民館長と職員らで構成。川満栄長町長は「個人墓地が散在しているが、生活衛生や景観、土地利用の問題が生じるほか、無縁墓地の増加を招く。この計画で問題のない墓地の利用地を確保したい」とあいさつした。
竹富町が行った墓地実態調査によると、町内には今年3月時点で970基の墳墓が点在している。委員からは「新旧の墳墓が集約対象なのか」「区域設定の選定方法はどうするのか」などの意見があった。
事務局は「区域設定は各地域の実態に沿った案を検討する。住民説明会で地域住民の意見を反映させ、委員会で判断してほしい」と説明した。
小浜委員長は「答申まで時間がないが、アンケートや住民説明会で町民の意見を聞き、町独自の集約化を目指したい」と話した。