八島小学校(吉濱剛校長)5年生の児童42人は24日午前、新川奈良佐地区の亀谷善一さん=農家=所有のサトウキビ畑で、グリーンベルトの植栽を体験した。県の赤土等流出防止活動事業による環境教育の一環。
児童たちは、前日に県が実施した講座で赤土流出の原因と対策を学び、この日は、ほ場の土が側溝に流出するのを防ぐため、イネ科のベチバーの苗400本をほ場と側溝の間に植えた。
宮里稜人(たかひと)くんは「赤土を出さないために、農家の人たちがいろいろ工夫していると知った」と話し、大底莉央さんは「陸と海はつながり、赤土が流れると海が汚れると分かった。石垣島のきれいな海を守るためにグリーンベルトづくりができてよかった」と感想を述べた。
県は2013年度に「県赤土等流出防止対策基本計画」を策定。県内の小学生を対象にした講座などで、赤土流出防止に対する意識を高めている。