来年2月23日の告示まで2カ月余となった石垣市長選(3月2日投開票)は市議会12月定例会が閉会した18日以降、年内の出馬表明に向けた動きが与野党双方で加速する。現段階では現職の中山義隆氏(46)と前市長の大浜長照氏(66)の争いになる可能性が高い。両陣営とも近く、出馬表明の日程など今後の対応を協議する見通しだ。両陣営の擁立作業は大詰めを迎えている。
市政奪還を目指す野党側の組織、笑顔かがやく石垣市民の会(会長・高嶺善伸県議)は19日、関係者を派遣して大浜氏本人と調整する。11月30日に大浜氏と行った意見交換会で課題についてピックアップ。市民党的な組織体制、向こう4年間での後継者づくりなど、出馬に向けた環境づくりを進めてきた。
関係者は「年内に意思を明確にしなければ戦えない」としており、19日の面談でこうした取り組みを報告して出馬を打診、意思を確認する。大浜氏は受諾するとみられており、受諾した場合は出馬表明の日程まで調整する見通しだ。
一方、自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)は、現職と議長の伊良皆高信氏(53)のうち、現職を候補者とするとの報告を候補者選考委員会(16人)から受けており、県議と市議で構成する常任総務会を近く開催。正式に決定するかどうか対応を協議する予定だ。
砂川氏は「一本化するための選考委員会」としていたが、支部幹事長の仲間均氏が選考過程を疑問視。仲間氏は今年1月の支部旗開きで「人選は白紙」と発言して波紋を広げたほか、市議会一般質問で現職への“決別宣言”とも受け取れる批判を展開。現職を推す市議から責任を問う声も出ており、波乱含みの様相を呈している。