2013年の入域観光客数は1~10月で累計81万3106人となり、過去最高を記録している07年の78万7502人を10カ月で上回るとともに、八重山観光史上初の81万人台に達した。県八重山事務所が18日、10月の入域観光客数とともに発表した。1~10月期では前年比32%増のペースで、八重山ビジターズビューローの宮平康弘理事長は「新空港開港効果で当初目標の年間80万人を大きく上回り、来年は100万人を目指す勢いで大変喜んでいる」と話した。 県八重山事務所によると、10月の入域観光客数は8万3648人で前年同月に比べて50.2%(2万7966人)増となり、累計観光客数が80万人を突破した。
10万人台を記録した7~9月と比べて落ち着いているものの、8万人台は例年のトップシーズン並みで、好調を維持している。
路線別入域客数では県内便が4万7000人と同9.1%(3914人)増、県外直行便が2万7789人で同332.5%(2万1364人)増加している。
海外からの外国人観光客は7168人で同56.5%(2590人)増加。空路で713人(日本人観光客含む)がチャーター便で来島。海路ではクルーズ船が7回寄港し、8146人(同)が訪れている。
10月までの月別の八重山入域観光客数では、新空港開港以降4月から10月まで7カ月連続で月別過去最高を更新。観光消費額は492億5000万円で同31.1%増加した。
好調な入域観光客数の推移に宮平理事長は「前年に比べて32%増となると、今年は93万人前後となるペースだ。今は新空港開港の勢いで動いているが、勢いが続くとは限らない。今後も堅調に観光客数を伸ばせるように八重山の魅力を発信し、航空会社を含む官民一体となって取り組まなければならない」と意気込みを話した。