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3年間の駆除で半減 初の生息数調査で判明

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箱ワナなどの駆除が奏功し、生息数が半減しているインドクジャク(竹富町自然環境課提供)

 竹富町(川満栄長町長)は、今年7月に小浜地区と黒島地区で実施したクジャク基礎調査の結果をまとめた。両地区ともに最大で1000羽を超えていたインドクジャクの生息数は、町クジャク防除対策協議会が取り組んできた駆除効果で小浜地区で417羽(推計値)、黒島地区で388羽(同)まで減少していることが明らかになった。同調査は目視とクジャクの鳴き声を観測し、生息地域と生息密度から推計した。生息数の調査は初めて。

 クジャクは、小浜地区では1979年の140羽から繁殖し、2001年には最大で1142羽にまで増えた。箱ワナによる駆除で生息数は04年までに671羽まで減少した後、緩やかだが減少傾向にある。

 黒島地区では、2000年の5羽から06年に128羽と100羽を超えた後、11年には1086羽と急増。12年には1282羽でピークとなり、その後、同協議会の駆除作業で生息数は388羽まで減少した。

 クジャクの増加に伴い、畜産農家の飼料や農作物への被害が相次いだことを受け、11年度に設置された同協議会は、箱ワナや銃器を使い駆除を実施。これまでに2479羽を駆除するとともに、14年3~6月には卵の探索犬を導入し、116個の卵を除去している。

 黒島地区の畜産農家からは「クジャクは減少しているが、被害がなくなったわけではない。隠れるのがうまくなっているようにも思える」と駆除作業に一定の効果が出ていることを評価しながらも、まだ予断を許さない現状を示唆した。

 クジャクの駆除事業を担当する町自然環境課の與那城博さんは「駆除が一定程度進んできたものの、駆除作業を中断したら振り出しに戻ってしまうため、後は我慢比べになりそうだ。被害が少なくなったことでクジャクに対する関心も低くなり、情報が減ることも懸念している」と話している。


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