台風19号の影響で空・海の便が欠航し、石垣市内の大型店やコンビニエンスストアなどでは、乳製品を中心に品切れ状態が続いていたが、15日午後、5日ぶりに那覇から貨物船が入港し、食品や雑貨などが店頭に並んだ。 石垣市新川に住む主婦(36)は「必要な物がなくて困っていたのでよかった」と生活物資の到着に安堵(あんど)の表情
を浮かべた。
同日正午すぎ、石垣港に船が到着すると、大型店を中心に生活物資がトラックで次々と配送された。
大型店やコンビニの店長らは「台風の影響で商品が滞り、ストックもない状態。中でも日持ちしない乳製品が品切れしていたので、船が入ってきて良かった」とホッとした表情。
一方、竹富町や与那国町のスーパーでは依然、生活物資が届いていない。西表島の川満スーパーに勤務する福田剛さん(36)は「毎回のことだが、台風の影響で生鮮食料品や野菜類が足りない。石垣から入荷しても、客が殺到するのですぐ品薄となり、値段も1・5倍高くなる」と話す。
与那国町のふくやまスーパーの経営者は「14日に石垣島の問屋から送ってもらったが、すぐ売り切れた。乳製品や缶詰、インスタント食品が品切れ。陳列棚には何もない」とため息交じりに話した。
市内の配送業者によると、離島への生活物資は16日以降、順次配送される見通し。