【糸満】八重山出身者らで組織するエーマいとまん会(外間元会長)主催の「第5回とぅばらーま糸満大会」が13日夜、サムシング・フォー西崎で開かれた。審査の結果、祖父母が石垣市出身の比屋根徳人さん(20)=糸満市=が優勝。準優勝には石垣市宮良出身の黒島師孝さん(59)=浦添市=が輝いた。
大会は、最年少で16歳の高校生から最高齢で78歳までの男女24人が参加。自作の歌詞も交えながら八重山を代表する叙情歌を熱唱した。
優勝を飾った比屋根さんは、八重山古典民謡保存会師範の祖母から指導を受けて大会に初出場。島に住む親への愛情を「中空飛ぶ島ぬ 言葉いずむぬやりば 島ぬ親に いやりゆ持つぁさるば」との思いを切々と歌い上げた。
初めての栄冠には「雰囲気にのまれ緊張した。まさか優勝できるとは思わなかった。これからは祖母に負けないようしっかりと歌の練習に励みたい」と喜んだ。
準優勝の黒島さんは「大会に初めて挑戦した。自分なりに思いを表現でき、ますます好きになった。練習して自分の歌に磨きをかけたい」と述べた。
大会は当初、11日に予定されていたが台風19号の影響でこの日に延期した。
その他の入賞者は次の皆さん。
▽特別賞・當山清(78)=石垣市新川=、小野好子(77)=中城村=
▽奨励賞・竹谷麻耶(34)=山口県=