八重山郡民陸上競技大会が4、5の2日間、石垣市中央運動公園陸上競技場で開かれた。郡内3市町から16チーム、約300人が出場し、地域の名誉をかけ各種目で熱戦を展開した▼筆者も大浜公民館から50代100㍍と年代別リレーに出場したが、ろくすっぽ練習もせず、何十年も履いたことがないスパイクで走ったため、最初の種目で軽い肉離れを起こし、散々な目に。自身の体力の衰えと、安易な考えの怖さを身をもって実感した▼長年、大会出場を続けている選手の中には、故障と戦いながら満身創痍(そうい)で出場する者も。テーピングで足の故障を抑え、自身の記録に挑み続ける姿には頭が下がる思いだ▼ただ、全体的に大会への参加者が少なく、各種目で空きレーンが目立った。応援もまばらで、会場が広いだけに、なおさら参加者の少なさが印象に残った▼以前、八重山農林高校グラウンドで行われていた郡民陸上は花形大会として熱気にあふれ、参加選手と会場が一体となり盛り上がった。その光景を知る人にとって現在の大会は少々物足りず、寂しい限り▼だが、参加者からは出場者が少なくなった大会に寂しを感じながらも「力を付け陸上王国を復活させたい」と力強い声も。競技人口を増やし、まずは大会を盛り上げたいものだ。(下野宏一)
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