浦添市てだこホールでこのほど、「第56回沖縄県高校定時制通信制生徒生活体験発表大会」(県高校定時制通信制教育振興会など主催)が開催され、八重山商工高校定時制1年の徳村政直さん(25)が優秀賞を受賞。8日午後、同校校長室で受賞報告があった。同校では2年連続の入賞。
「父親としての大きな決意」と題し発表した徳村さんは、自身が『中卒』という学歴に不安を抱え、結婚や子どもの誕生を契機に勉強を教えられる親になりたいと決意し、定時制に入学。学ぶ楽しさや新たな目標について述べた。
大会までの1カ月間は仕事と授業の合間を利用して、国語担当の平良悦子教諭の指導を受けながら表現方法などを練習。原稿は暗記して、自身の発表を録音したボイスレコーダーを聞き返して毎日練習を重ねた。
徳村さんは「大勢の前での発表と賞をもらうのは初めて。受賞は家族や職場の方々のおかげ。3年生になったらもう一度出場して最優秀賞を目指したい」と喜びを語った。
指導した平良教諭は「暗記力が良く、粘り強く挑戦する姿勢がいい。受賞できてよかった」と喜んだ。