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Channel: 八重山毎日新聞社
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今週は世界の平和と科学技術の発展に貢献して…

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 今週は世界の平和と科学技術の発展に貢献してきた人物や団体を表彰するノーベル賞ウイークである▼戦争の放棄を定めた「日本国憲法9条」が、今年のノーベル平和賞の候補に挙がっており、日本国民が受賞できるのか、国内外でにわかに注目を集めている▼受賞の期待に拍車をかけたのが、発表を前にノルウェーの国際平和研究所が憲法9条を筆頭候補に挙げたからだ。護憲派は世界の目が注がれている点などを指摘しながら吉報を待ち望んでいる▼事の始まりは今年4月、神奈川県座間市に住む主婦の鷹巣直美さん(37)らが中心となってノーベル賞委員会に提出した推薦状が受理された。鷹巣さんらは「戦後70年近くも日本に戦争をさせなかった。9条を保持した日本国民にも受賞の資格がある」と訴えてきた▼安倍政権は9条の解釈を変え、集団的自衛権の行使を容認し、憲法改正も視野に入れる。12月10日からは、国の機密漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法を施行する方針も固めている▼着々と進む改憲への環境整備。与党の一部には受賞なら護憲運動に火が付くと警戒する。菅義偉官房長官は、6日午後の記者会見で「まったく予測にすぎない」と苦笑したというが、果たして結果はどうなる。9条の精神が海外でどう評価されるのか、10日の発表に注目したい。(鬚川修)


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