9月16日に石垣市崎枝で交通事故に遭い、石垣やいま村で保護されていたカンムリワシの若鳥「崎ちゃん」が4日午前、崎枝のほ場で放鳥された。
崎ちゃんは昨年12月17日にも崎枝で交通事故に遭い、今年の2月25日に崎枝小中学校の校庭で放鳥。同校の児童生徒が命名した。左足に装着された頭文字の「S」の文字が書かれた緑のカラーリングで個体を識別した。
このカンムリワシは崎枝で農業を営む石垣真宣さん(78)が発見。「バーンという衝突音が聞こえ、道路に出るとうずくまっていた」という。
保護されたカンムリワシは平田家畜病院に搬送され、骨折や外傷がないことから県疾病野生鳥獣保護飼育ボランティアの同施設で経過観察をしていた。
放鳥された姿を確認した石垣さんは「(復帰できて)よかった。地元のドライバーや観光客はスピードを出さないでほしい」と訴える。
環境省石垣自然保護官事務所によると、島内で今年、保護・収容されたカンムリワシは昨年と同じ12羽。内訳は交通事故7羽、衰弱3羽、原因不明2羽。昨年は9羽が輪禍に遭い、治療中に死んだ1羽を含め7羽が死んだ。