来春の石垣市長選をめぐり、自民党石垣市支部幹事長で与党市議の仲間均氏は16日、中山義隆市長の任期中最後となる市議会一般質問で、「独断と偏見の行政運営」「裸の王様だ」「公約をほごにした」と述べ、中山市政4年間を痛烈に批判した。同支部が現職に一本化した場合でも修復は不可能との見方が広がっている。
市長選で現職に加え、議長の伊良皆高信氏が名乗りを上げている現状について仲間氏は「与党議員からもそっぽを向かれる始末。市長の出馬にあたって自民党支部の動きをみれば明らかだ」と指摘した。
仲間氏は所見で「中山市政は支持者の期待を裏切り続け、揚げ句の果てには全く耳を傾けようとせず、独断と偏見で独りよがりの偏った行政運営には驚きの連続だ」と訴えた。
1期目の“市政方針盗用問題”の際、「泣きながら市長に苦言をしたのは、市長への最大の期待からだった」と明かし、「与党議員との信頼関係を築くことができず、裸の王様のような勝手な振る舞いで、支持離れが顕著となっている」と主張した。
ゴルフ場の建設などの選挙公約についても「マニフェストは私が評価した結果、達成率がわずか40%。公約をほごにしている。有言不実行であり、不誠実な対応。有権者にうそをついたことになり、重大な責任問題だ」と主張。
尖閣問題への対応についても「明確なスタンスを示すことなく、マスコミ受けだけを狙ったパフォーマンスに徹しているとの評価をせざるを得ない」と断じ、「目的を達成することができないのに、寄付金事業を実施するかのように見せかけるのは『おれおれ詐欺』と言っても過言ではない。寄付した人に返納すべきだ」と最後まで追及の手をゆるめなかった。
議員の一人は「最後は現職でまとまるだろうが、あれだけ批判してしまうと関係を修復するのは難しいのではないか」と話した。