南ぬ島石垣空港開港から1年半、市街地と新空港を結ぶアクセス道路が30日、着工する▼アクセス道は、新空港側の国道390号線を起点に、平得の同国道と同バイパスが交差する平得交差点までの総延長8.8㌔。2019年度の供用開始が予定され、開通すると同国道を通るルートと比べ、距離にして2㌔、時間にして16分短縮されるという▼今回は終点側の4車線区間(延長3㌔)から着工。旧空港跡地で県立八重山病院が移転開院する17年度までには、同病院へのアクセス道ともなるタナドー線から終点までの約2.2㌔が優先整備され、暫定供用される見込みだ▼新空港開港後、空港へのアクセス道となる国道を中心とした周辺道路は、空港利用者の車両で交通量が急激に増加。場所によっては交通渋滞を引き起こすなど、地域住民の日常生活にも影響、交通事故の危険性も高まっているだけに、アクセス道の早期開通への期待も高い▼工事を担当する八重山土木事務所道路整備班の玉城正教班長によると、終点に加え、起点から宮良産業道路までの約2㌔区間の整備も急ぎ、周辺集落の交通量を緩和する方針だ▼着工後は、用地取得が工事の進捗(しんちょく)を大きく左右する。19年度供用開始には地権者の理解と協力が必要不可欠だろう。(下野宏一)
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