八重山自動車学校(岡田武秘校長)の高齢者事故防止体験講習会が24日午前、同校で行われ、平得老人クラブ(佐久川勲会長)の会員18人が運転体験を通して、自らの運転技術を確認した。
講習会は、死亡事故の半数近くを高齢者が占める中、年齢を重ねるごとに運動能力が落ち、運転技術が低下することに気づいてもらおうと、65歳以上の高齢者を対象に行われた。
実際に教習車を使って行われた運転体験で、参加者は助手席の教官から指導を受けながら運転席からタイヤや車体の位置を見て、車両感覚を確認したほか、ジグサグに走行するスラロームやS字コースをバックで走行したりして、自らの運転技術をチェックした。
同クラブの佐久川会長は「高齢者が増えるなか、交通事故の恐怖や運転技術の低下を確認できた。また周囲の状況を見たり、判断・行動に注意を払うことができた」と振り返った。
同校の岡田校長は「難易度の高いコースで自分の運転技術を再確認してもらうのが狙い。若いと思ってハンドルを握るが現実は違う。この体験を車の運転に生かしてほしい」と話した。
八重山地区交通安全協会の野原裕佳会長も「高齢化で身体機能が衰えるのが理解できたと思う。日頃の運転に気をつけてほしい」と呼びかけた。