島在住のみーどぅん(女性)たちが陶芸、染織、紅型、民具など、こだわって創作した作品を展示即売する「やいまのみ〜どぅん達のてぃわざ(手業)展」が先日開かれ大盛況だった▼1994年から隔年開催で20年の節目。当時は異業種の女性たちによる合同展示会形式は珍しく話題となった。今年は会員11人の約1500点が紹介された▼奈美・ロリマーさん(南島焼)、池原美智子さん(やちむん館)、高階章さん(藍布工房)は初回からのメンバーで個性豊かな創作を続け「あっという間に20年が過ぎたって感じ」と感慨深げ▼どの業界でも課題は後継者育成。てぃわざに関心のある人は多いが、物が安価で手に入る昨今では手間のかかる物作りは敬遠され、生活の中で作られてきた島独特の民具なども継承者が少なくなっているのが心配だ▼そんな中でロリマーさんは娘のキャサリンさんが新たな感覚で南島焼の世界を広げ、高階さんは長女の田幸麻衣さんが藍染めではなく紅型だが共に物作りに励んでおり今後が楽しみ▼毎回訪れているファンは「手作りの品はぬくもりが感じられ、使うことで豊かな気持ちになる」と良さを語る。みーどぅんならではの創意工夫、先人から受け継がれ進化する巧みな技や感覚に新しい風も入れながら、いい仕事を続けてほしい。(辻本順子)
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