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Channel: 八重山毎日新聞社
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新霊柩車きょうから運用 シンプルな洋型へ

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29年間使用されてきた宮型の霊柩車。引き継ぎ式で労をねぎらった=12日午後、石垣市火葬場

 エンジン故障で今年3月16日から使用できなくなっている霊柩車に代わる新しい車両がが届き、石垣市は12日、火葬場で引き継ぎ式を行った。運用を開始した1984年12月から今年3月までの29年3カ月間、およそ1万2000人余を野辺に送った旧霊柩車の労をねぎらい、新霊柩車の安全運行を願った。13日から使用される。

 旧霊柩車は、神社など豪華な装飾を施した宮型タイプ。一見して霊柩車と分かるが、新しいものは装飾が一切ないシンプルな黒塗りの車両。市が中古の日産プレサージュ2004式を224万円で購入した。棺台には2㍍~2㍍10㌢の棺を乗せることができる。乗車定員は3人。

 左後部座席はリフトアップシートでオートスライドドア。高齢者や身障者にも優しい車両となっている。

 引き継ぎ式には中山義隆市長や葬祭業者3社の代表、運転手らが出席。旧霊柩車に酒と清めの塩をまいて別れを告げ、新霊柩車の安全運行を祈願した。

 中山市長は「旧霊柩車は市民の最期を見送ってくれた。無事故で来られたことに感謝し、労をねぎらいたい。旧霊柩車が故障期間中、葬祭業者には大変な不便をかけたが、安心して使用できる車両が届いた。運転手には安全運行をお願いしたい」と述べた。

 古い霊柩車は廃車処分される。


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