10月1日から始まる第65回全国労働衛生週間を前に、県労働基準協会八重山支部(宮良博文支部長)は11日午後、市民会館中ホールで2014年度八重山地区労働衛生大会(同支部など5団体共催)を開催。各事業所の代表ら約120人が参加した。
同週間は「みんなで進める職場の改善 心とからだの健康管理」をスローガンに、労働者が健康で安心して働ける快適な職場環境の実現を目指すことを目的に実施される。
宮良支部長はあいさつで「沖縄の定期健診有所見率は63.7%で全国ワースト1位。八重山はそれよりも低く3人に2人が有所見者。各人が健康対策に努めてほしい。不安やストレスを抱える労働者が増えており、メンタルヘルス対策も求められている」と事業主の取り組みの重要性を強調した。
八重山労働基準監督署の比嘉健三署長は「3年連続ワースト1位の県平均よりも、八重山は差が開いてさらに悪化している。運動不足や高いアルコール摂取率に加え、肺気腫など喫煙による影響も所見に現れている」と指摘した。
さらに、宮良支部長らは「やる気と生産性を高めるため、注目が集まっている“健康経営”に取り組んでほしい」と呼びかけた。このほか、市消防署の大道勇樹救急救命士が「心肺蘇生法について」と題し講話した。