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琉大医学生2人、離島医療体験 小浜診療所

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県立小浜診療所で行われた離島医療体験で、患者と笑顔で会話する仲山由李さん、光安幸奈さん、馬原史子医師(右から)=11日午前

 【小浜】石垣市真栄里出身の母・久美子さん(49)を持つ仲山由李さん(琉球大学医学部医学科1年)=那覇市出身=と、光安幸奈さん(同)=福岡市出身=が9日から11日までの3日間、県立小浜診療所で離島医療体験を行い、地域医療の実態を学んだ。

 離島医療に対する理解を深めてもらおうと、県が2007年度から医学生を対象に行っているもの。

 二人は同診療所の馬原史子医師(29)の指導の下、外来診療の見学や診療所の北側にある「通所介護事業所さみん」での利用者との交流を体験。10日夜には、島民を対象に公民館で開かれた心肺蘇生法講習会にも参加した。

 由李さんは親戚が石垣島におり、将来八重山を中心に医師として働きたいとの思いから小浜島を希望。実習では「患者さんとの距離がすごく近くて本島の病院とは全然違うと感じた」といい、「小児科志望だが、離島は子どもからお年寄りまで幅広い年代層が来るため、いろんなことを学ぶ必要性を実感した。今後も研修を重ね、離島医療に貢献できる医師になりたい」と抱負を語った。

 光安さんは九州大学付属病院に離島から通う子どもを見た際、将来、小児外科医としていろんな場所へ出向きたいと思ったといい、離島医療の現状を学ぶために参加。「馬原先生のように患者に慕われる医師になりたい。まずは専門知識を学んで経験を積み、離島診療にも携わりたい」と力強く語った。

 馬原医師は「このような医療があることをどんどん外に出て見ることが大事。病気だけでなく人を見られる医者になってほしい」、久美子さんは「若いころから意識を高く持ち、挑戦していることを頼もしく感じる。地域の期待に応えられる医師になってほしい」とエールを送った。


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