７日に投開票された石垣市議会議員選挙で、全候補の得票が最終確定したのは翌８日午前２時すぎ。開票作業が５時間半におよぶ、異例の事態となった▼開票作業は、午後８時半の開票開始からケーブルテレビが中継したが、あまりの遅さに最終結果を待たずに寝た人も多いことだろう▼なぜ、ここまで開票作業が遅れたのか。石垣市選挙管理委員会によると、今年は開票作業に当たった職員の数を前回から20人近く減らしたとか。これで開票ペースが遅くなり、加えて同じ性、名の案分票の確定に手間取り、例年よりも約２時間遅れたようだ▼同じ日に行った沖縄市は有権者数が石垣市の２倍以上ありながら、開票作業は１時間以上早く終わっており、人件費削減も良いが、４年に１度の地域住民の最大の関心ごとだけに、住民の期待に沿う形での改善が望まれる▼開票でいえば竹富町は翌日開票。離島を多く抱える特殊事情があるだけに致し方ない部分もあるが、即日開票も検討する時期に来ているのではないか。投票時間を早めることで可能だと思うのだが▼今回の議員選挙で石垣市で22人、竹富町で12人、与那国町で６人の新たな選良が誕生した。今月下旬に開会する９月議会から議員活動を開始するが、くれぐれも有権者との約束は厳守でお願いしたい。（下野宏一）
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