石垣市消防本部(救急車2台)の救急出動件数は昨年、2288件となり、過去最高だった前年を80件下回った。1日当たりでは6.2件で、市民の21.8人に1人が救急車を要請したことになる。同じ時間帯に2台が出動する「W出動」は216件で、今年は8月31日までに132件となっている。市消防の大浜武署長は「一番重要なのは健康管理。軽症や急病は医療機関の早めの受診や自己管理で減らせる。同じ時間帯に出動要請が4件重なることもあり、重篤な患者が発生した際に影響が出る可能性もある。救急車の適正利用をお願いしたい」と呼びかけている。
市消防のまとめによると、昨年の救急搬送人数は前年比117人減の1986人。急病の場合の救急車現場到着時間は平均約6.20分で前年より0.08分遅くなった。
近隣町村からの搬送件数は、竹富町80件(前年比4件減)、与那国町38件(7件減)、多良間村6件(5件減)だった。
搬送の事故種別では急病が1211人で60.9%を占めた。次いで一般負傷289人(14.5%)、転院搬送259人(13.0%)、交通事故134人(6.7%)の順。傷病程度別では、入院を必要とするが重傷ではない「中等症」が948人、入院を必要としない軽症が770人、重症が225人、死亡が33人だった。
発生場所別は住宅内が1060人で最多。公衆の出入りする場所からは546人が搬送された。
応急手当て講習会は、前年より33回多い123回開催し、受講者は前年より248人多い2584人。
14年の救急出動件数は8月31日時点で1583件(前年同期比5件減)、救急搬送件数1324人(同51人減)と減少傾向。