八重山3市町議会議員選挙は6日、短期決戦の最終日を迎える。運動は残すところ、きょう1日。各候補者は最後の訴えに声をからし、「戦いは厳しい。あと1票の上積みを」と追い込みをかける。選対事務所では期日前投票や集票カードの状況から情勢を分析、運動員が電話や声かけ、ネットなど、あの手この手を使って票の上積みを図る。投票日は7日。石垣市と与那国町は即日開票、竹富町は8日の開票となる。
【石垣市議選】
■囲い込み一段と
現職19人、新人9人、前職1人の29人で争われている石垣市議選(定数22)は前哨戦に盛り上がりを欠いたが、告示翌日から始まった期日前投票は5日までの5日間で6809人と前回より558人多くなり、各陣営の票の囲い込みが激しさを増している。
ただ、期日前投票者数の増加が投票率に与える影響については「期日前投票の出足から投票率は上がる」「盛り上がりはなく前回より下がる」と見方が割れている。前回は75.59%だった。
当選ラインについては750~800票台との予想が多い。
運動最終日の6日は、あえて打ち上げ式を行わない陣営も多く、「ギリギリまで運動して票を集める」と最後まで走り抜くつもりだ。
【竹富町議選】
■票固めに躍起
現職8人、新人7人、元職1人が立候補している竹富町議選(定数12人)は5日、前日の大雨に見舞われた西表島で、候補者10人が運動できなかった分を取り戻そうと島内各地区を奔走、街頭演説を行うなどして支持を訴えた。
西表島を除く竹富、小浜、黒島、波照間島では、候補者6人が地元の票固めを行う一方、地元以外の有権者にも電話作戦で集票活動を展開した。支持者らも島の代表者を議会に送り込もうと一致結束している。
勝敗を分けるラインは150~160票とみられている。
【与那国町議選】
■浮動票獲得に全力
現職5人、新人1人、元職1人の7人で6議席を争う少数激戦の与那国町議選は、各陣営ともほぼ票読みを終えており、運動最終日は移住者などの浮動票の掘り起こしにしのぎを削る。
各陣営とも当選確実な150~160票超えを目指しており、選挙カーや運動員がフル回転する。
候補者は最後の訴えで、人口減少を食い止める具体的な地域振興策、外間町政の評価などを問う。