八重山3市町議会議員選挙は4日、投票日まで残り3日となり、“三日攻防”と言われる激しい争いに突入する。8月31日告示の市議選(定数22)は前半の折り返し、2日に告示されたばかりの竹富、与那国両町議選はすでに早くも最終盤を迎える。各陣営は当選を確実にしようと追い込みに駆け回る。
市町議選に明確な争点を見いだすのは難しく、各陣営は支持者が友人知人、地縁血縁を頼りに運動を展開する一方、ビラやはがき、名刺などを配布して候補者の浸透に躍起。現職は実績と向こう4年間の取り組みをPR、新人らは意欲、行動力などをアピールしている。
各陣営は情勢分析を進めており、最終盤は取りこぼしがないよう期日前投票で得票を確実にしていくほか、票の掘り起こしにも全力を挙げる。
市議選(定数22)は現職19人、新人9人、前職1人の29人、竹富町議選(定数12)は現職8人、新人7人、元職1人の16人、与那国町議選(定数6)は現職5人、新人1人、元職1人の7人で争われている。
現市町政を支持するか支持しないか与野党別でみると、市議選が与党系16人、野党系9人、中立系4人と与党系が多くなっている。竹富町がそれぞれ7人、7人、2人と拮抗(きっこう)。与那国町議選は4人、2人、1人となっている。
石垣市内では3日、選挙カーが入り乱れ、候補者名を連呼するウグイス嬢の声が響き渡った。候補者も街頭に立ってドライバーに手を振ったり、演説をしたりして支持を訴えた。
汗だくになって演説を終えた候補者の1人は「手応えは十分感じており、終盤はこの手応えを1票1票にできるよう全力で走り抜く。そして石垣市のさらなる発展のために議会の場で仕事をしていきたい」と話した。