石垣市議会議員選挙(定数22、7日投開票)の立候補者29人に、八重山毎日新聞社が石垣市役所新庁舎の建設場所についてアンケートしたところ、9人が「現地」(現地周辺含む)、7人が「高台」と回答するなど、現地か高台かで意見が割れる一方、多くの候補者が「幅広く議論すべきだ」「住民に問うべきだ」などと慎重な対応を求めた。
現地での建て替えを求める候補者は、移転した場合の空洞化を懸念し、耐震性を強化して高層化し、周辺住民の避難場所としての活用を求めている。
高台派は、東日本大震災を教訓に防災危機管理の観点を重視する意見が多かった。
建設場所について明記しなかった候補者は「美崎町の再開発の議論と併せて行うべきだ」「議論が十分ではない」などと指摘した。
市役所の本庁舎は1970年に建設され、老朽化で耐力基準が不足。狭あい化、バリアフリーへの対応不足という課題も抱えているため、市は新庁舎建設を計画。建設場所については本年度内に策定する基本計画に盛り込む。順調にいけば2017年度の着工、19年度の完成・供用開始を予定する。
アンケートでは市役所の建て替え先について「現地建て替え」「高台への移転建て替え」「わからない」から選んでもらい、理由を50字以内で記述してもらった。