【奈良】琉球民謡音楽協会会長を務める大工哲弘さんの「八重山南風の宴」コンサート(なんくる三線クラブ主催)が8月30日、奈良の東大寺境内の金鐘ホールで300人余の観衆を集めて、盛大に開かれた。
第1部は「七月念佛」で始まり、「赤またー」「宮良橋」「月夜浜節」など数曲を熱唱した。
第2部では「月ぬ美しゃ」「とぅばらーま」などを披露。「黒島口説」や「まみどーま」では夫人の大工苗子さんの華麗な踊りも加わり、会場は惜しみない拍手が響きわたった。
フィナーレは「弥勒節」と「やーらーよー」で締めくくった。会場には、大勢の郷友や県人会、関西の弟子たちがかけつけた。
大工さんは「県外のコンサートで八重山民謡だけを2時間も歌うのは初めて。今後も八重山民謡の継承発展に尽くしたい」とあいさつした。
近畿八重山郷友会の玉城一正会長は「古都奈良の東大寺の前で、八重山民謡が聞けるのはめったにないことで、素晴らしい歌声に感動した」と語った。
郷友の一人、和泉きぬ子さんも「ジラバやユンタなどがゆったりとした雰囲気で聴けて最高だった」と喜びを語った。(岡田紘二通信員)