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土曜日午後保育、保護者の7割が利用希望

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 認可・公立保育園での土曜日午後の保育実施について石垣市がアンケートを行ったところ、回答した保護者の7割が実施された場合は希望すると回答した。一方、施設側は保育士不足などを理由に全保育園がすぐには対応が困難とし、保育士確保の課題が浮き彫りとなった。12月定例市議会で13日、宮良操氏の一般質問に対し知念修福祉部長が報告した。

 知念部長は「調査結果から、土曜午後保育については各保育施設が必要性を認めているが、実施にあたっては保育士不足。まずは保育士を確保することが先決だ」と答弁した。現在、認可保育園で14人、公立で3人の不足があるという。このほか、保育士の処遇向上や財政負担の課題も指摘した。

 宮良氏は「保育所側の課題は行政が支援すれば改善できる」と新年度の取り組みを要望。これに対し、知念部長は「県が創設する待機児童支援基金30億円を活用しながら対応したい。一園でもいいから、できるところから実施したい」と述べた。

 アンケートは10月初旬に実施。保護者675人と保育施設17カ所から回答を得た。

 土曜日の午後保育の利用を希望すると回答した保護者は公立で73%、認可で69%。保育園側は「保育ニーズに合わせた実施はやむを得ない」(11園)、「実施できない」(6園)だった。

 利用希望者からは「土曜午後勤務が多い」「夫婦共働きで不定休の仕事をしている」「民間の業務・勤務形態にも対応できる保育の仕組みが必要」「実施されれば職種選択の幅も広がる」「午前中の保育時間をもう少し延ばしてほしい」などの意見があった。

 希望しない保護者からは「家庭で一緒に過ごす時間が減る」「子どもと過ごす時間を増やすべきだ」「子どもにも心の休息は必要」「子どもの精神的・肉体的な負担増になる」などの声があった。


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