9月7日に投開票される与那国町議選(定数6人)と竹富町議選(定数12人)は26日、9月2日の告示まで1週間と迫った。与那国町議選に立候補を予定しているのは現職5人、新人1人、元職1人の計7人で固まり、本格的な選挙戦の準備を進めている。一方、竹富町議選は数日前に新人1人が立候補の意思を固め、現職8人、元職2人、新人8人が出馬の見通しだが、他の新人2人はまだ「検討中」としており、告示まで1週間となっても立候補予定者が固まっていない状況が続いている。
【与那国町は少数激戦 6議席に7人】
定数6人に対し7人が立候補を予定している与那国町議選は少数激戦の様相。各陣営とも水面下で激しい集票合戦を繰り広げ、ノボリや選挙カーなどの準備に追われている。
2010年の前回選挙(当日有権者数1198人)の投票率は97.83%で、06年(同1256人)の97.45%から0.38ポイント上昇した。
前回の当選ラインは140—171票。今選挙でも各陣営では当選ラインを150票前後とみており、地縁、血縁者や友人、知人を軸に支持固めを行い、浮動票の獲得にしのぎを削っている。立候補を予定しているのは次の各氏(五十音順)
▽糸数健一(60)現2▽大宜見浩利(57)元▽崎元俊男(49)現1▽嵩西茂則(52)現2▽田里千代基(56)現1▽前西原武三(60)現6▽與那覇英作(54)新
【竹富町は12議席に18人 新人2人「検討中」】
竹富町議選には新たに、竹富島で新人の與那國光子氏(66)が出馬の意思を固めた。竹富島からは現職の新田長男氏(53)も立候補を予定している。
波照間島では嘉良直氏(58)の後継者として新人の波照間純一氏(64)、現職の東迎一博氏(65)も続投。小浜島では現職の大石功幸氏の後継で上盛政秀氏(59)、前泊竹宏氏(65)の後継で大久研一氏(49)。黒島は島仲秀憲氏(70)が2期目に挑む。
西表島東部では現職の新博文氏(59)=大原=、西大舛髙旬氏(66)=同=、元職の黒島彪氏(66)=同=、新人の山盛力氏(62)=豊原=が出馬。公明党の西表貫之氏(61)=大富=の後継として三盛克美氏(48)=上原=が立候補する。
西表西部は三盛氏を除くと、現職の渡久山康秀(66)=上原=、仲里俊一氏(61)=住吉=、宮良用範氏(63)=祖納=が続投。元職の通事隆一氏(72)、新人の那根操氏(62)、加勢本曙氏(63)が名乗りを上げている。
一方、西部地区では別の新人2人が「ギリギリまで(出馬を)考えている」、「状況を見てから判断したい」としており、告示一週間と迫っても依然、「検討中」としている。