モノトーンの美しい姿をしたクロツグミの雄が12日、石垣市崎枝に1羽飛来しているのが確認された。
クロツグミは日本に飛来するツグミの仲間で一番小さく、雄は美しい鳴き声が特徴。雌は褐色。夏に本州中部以北で繁殖し、冬には中国南部で越冬する。西日本で越冬する個体もいるが、沖縄で観察されるのは非常に珍しい。
また八重山には越冬のため、ツグミやシロハラ、クロウタドリなどが本土や中国、ロシアなどからやって来る。
飛来したクロツグミは、同じツグミ類のシロハラと同じ場所で餌探しをする。時折、体の大きなシロハラに追われていたが、しばらくすると戻り、餌となる小さな虫を捕っていた。
渡りの時季には、天気の良い夜、姿は見えないが「チリーチリー」と鳴き交わしながら夜空を渡るツグミ類の声が聞こえる。