高齢者が何人か集まる酒座は、決まって病気と健康の話になる。途中でそういう暗い話はやめようということになるが、いつの間にかまたその話に戻り、苦笑するお仲間は少なくないはずだ▼そこでまた健康の話だが、昨年12月世界文化遺産に登録された「和食」の代表格の「みそ汁」は、どうやら血圧とは無関係なことが昨年10月、学会の発表でわかった▼みそに含有される塩分の高血圧への影響の不安から、「みそ汁」離れが進んでいたため、共立女子大の上原誉士夫教授らが研究の結果、血圧に影響ないことがわかった▼むしろ「1日1杯のみそ汁」の食生活が、動脈硬化を引き起こす血管年齢を10歳程度改善させるというから、高血圧の人たちには今年初めの「ヤギ肉」に続く朗報だ▼高齢者は健康だけでなく、他にも憂いは多い。タカ派首相の暴走で戦場に駆り出される子や孫たちの未来、安い賃金で貧困にあえぐ若者や母子家庭などの未来もそうだが、中でも今、最も懸念しているのが国の理不尽な沖縄差別だ▼しかも仲井真知事や県選出の自民党国会議員、経済団体らが国という長い物に巻かれた結果、辺野古の海にくいが打たれジュゴンが危機にある。結局沖縄の長い物に巻かれる繰り返しが国をつけ上がらせている。オール沖縄での歯止めが必要だ。(上地義男)
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