巨大与党のブレーキ役どろか、逆に自民党と一緒に暴走するこのところの公明党に失望感を覚えている人は、支持団体の創価学会をはじめ少なくないだろう▼維新の会やみんなの党の自民への接近で同政権から袖にされるのを恐れてか、平和を脅かし、増税を押し付け庶民や農家を苦しめる消費増税、TPP加盟をはじめ、あんなに問題になった特定秘密保護法案に早々譲歩▼さらに生活保護法改正、軽自動車増税、それにあれほどこだわった消費増税に伴う軽減税率導入も自民に譲歩。「平和の党」「弱者の味方」と思えない党の存在意義が問われるすり寄り方だ▼公明党に対しては野党が無力なだけ、自民暴走の抑制役を国民の多くが期待した。それが残念ながら今や「重症の政権病になり、自民の補完勢力だ」と識者らから批判される状況だ▼しかし普天間移設では、県本部がぶれない「県外」で仁王立ちし県民の大かっさいを浴びている。党本部には恫喝(どうかつ)で県連をねじ伏せた自民とは逆に、県本部の意をくみ取る対応を望みたい▼秘密保護法案をごり押しした安倍政権のその先には、集団的自衛権容認や武器輸出三原則緩和、憲法改正が待っている。それを公明はこのまま自民と一緒に突っ走るのか。八重山の支持者もそれを善しとするのか。(上地義男)
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