昨日は語呂合わせで「バイクの日(8・19)」だった。総務庁(現内閣府)が1989年に交通事故撲滅を目的に制定し、全国で各種の交通マナー向上活動が展開されるようになった▼手軽に移動できるバイクは通学、通勤、買い物などの足でもあり、生活の一部にもなっている。愛好家にとっては真夏の太陽の下で、海岸線を風をきってのツーリングは爽快であろう▼一方で運転者の操作一つで「走る凶器」にもなる。猛スピードでの暴走行為は、技量の限界を超えて、生命は突っ走るバイクにほんろうされる。若者がバイクを運転して楽しさを得ること自体は悪い事ではない。それが暴走という無謀な運転につながることが怖いのだ▼県内では7月末現在、28人が交通事故で死亡、うち9人は二輪乗車中だった。事故原因も7人が速度超過やハンドル、ブレーキ操作ミスによる単独事故でうち3人は飲酒運転によるもの▼最近は、さっそうとした女性ライダーが増えているが、服装には気をつけたい。過去には、フレアスカートが風でめくれたのをうっかり手で押さえようとして、転落するという事故もあった▼国内では、中高年層が回帰する「リターンライダー」も増えている。交通ルールを守ってこそ真のライダー。バイクはさわやかな風を受けて安全な走りを楽しみたい。(鬚川修)
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