夏場の青物を楽しみに取り組んできたミニ家庭菜園は散々だった▼暮れから初春にかけて２回も収穫したミニ大根と小松菜は種袋に、ほぼ通年で栽培できると書かれていたのでそれを信じ、日差し除けのシートも購入して防蝶網の上から２重にかぶせ万全を期した。にもかかわらず完敗だった▼その他の葉物も芽が出て形が出そろったと安心していたら、みるみるうちに虫に食われ手のつけようがなかった。地中から現れるカタツムリ、網の隙間から進入してくるモンシロチョウ、テントウムシ、バッタ、その他の虫たちの波状攻撃はすさまじかった▼知人が見かねて薬剤散布を勧めてくれたが、隣近所に無農薬と宣伝している手前、ここで防除剤を使うわけにはいかない。少しでも収穫をと、せっせと水やりに励んでみたのだが猛暑で日に日にしなびていくばかり。お手上げ▼冬場は、ずぶの素人でもそれなりの収穫ができていたのに、あまりにもひどいこの現実。土づくり、連作、過度の水やりに問題があったのか農家に尋ねてみたいと思う▼さて、こんな炎暑の中、わが家には、植えた覚えのないパパイア、ヒョウタン（地元ではカナバル）、グアバがたくさん実をつけた。手間暇かけた家庭菜園は全滅で、自然に生えてきた果実は大豊作。何という皮肉な生態系。（仲間清隆）
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