八重山農林水産振興センター農林水産整備課は28日午後、石垣市港湾課2階会議室でデイゴヒメコバチ防除対策薬剤講習会を開いた。
講習会には八重山森林組合やNPO花と緑の石垣島など、デイゴ再生に取り組む団体や事業所の関係者が参加。薬剤メーカーから効率的な薬剤の注入法などの指導を受け、実際にデイゴの樹幹注入実習を行った。
講習会では、同課農林整備班の渡久地彩子主任がデイゴヒメコバチの被害対策を紹介したほか、防除剤を開発した井筒屋化学産業㈱の阪井秋弘営業次長が防除剤として使用されているアトラック液剤の特長と樹幹注入法を説明した。
防除剤は幹に直接薬剤を注入するタイプ。阪井次長は蒸散や光合成が活発に行われる午前中の薬剤注入で、樹木全体に広がりやすいことなどを説明し、効果を上げるために効率的な方法を周知徹底することを強調した。
八重山での防除対策の実績は2013年度が201本(薬剤1888本)、14年度は379本(同3949本)を計画している。