福山海運(譜久山哲也代表社員)が与那国石垣間で運航する「フェリーよなくに」の新造船(全長68㍍、最大幅12・80㍍、753総トン)が18日、就航する。新造船は15日夜、造船を行っていた熊本県八代市から石垣港に到着し、16日と17日の2日間にわたってテスト航海を行い、就航に備えてきた。久部良漁港には18日午後1時40分に到着する予定で、式典で新造船の就航を歓迎する。
新造船は、旧船より一回り大きく、貨物積載364㌧、旅客定員120人と積載量で約15㌧、定員で20人増えた。一度に普通乗用車36台を搭載できる。
最新の技術を導入したことで与那国石垣間の所要時間は旧船より50分早い3時間40分。横揺れ防止のスタビライザーを装着し、より快適な船旅が可能。
船内にはエレベーターを設置し、車いすで各階の間を移動できるなど、バリアフリーに対応。広めのエントランスホールやリクライニングシートなども特徴。
譜久山代表社員は「内装と設備に力を入れているので、飛行機よりも豪華な船旅を楽しんでもらいたい」と話した。
1988年から26年間就航した旧船は、インドネシアの航路に就航することが決まっている。
新造船は18日午前10時に石垣港を出港する。