石垣市健康福祉センター1階いこいの広場に15日、石垣市母子寡婦福祉会(仲座初枝会長)の運営するパーラー「ハッピー」がオープンする。八重山そばや弁当、飲み物などを販売するもので、石垣市が同会に無償で貸し付け、会員の就業支援や施設の利活用につなげてもらう。仲座会長は「石垣市から提案があり、思い切ってやることにした。会員の自立支援につなげ、パーラーを憩いの場、交流の場にしていきたい」と話している。
同センターは2002年4月に供用開始され、いこいの広場には当初から調理スペースが確保されていたが、これまで利活用されず、倉庫代わりになっていた。
同会は昨年、石垣市との意見交換で市児童家庭課からパーラー運営の提案を受け、調整した結果、運営することを決めた。会員の自立支援のために積み立ててきた資金で台所器具や食器類を購入するなど準備を進めてきた。
営業は月―土曜日の午前10時から午後5時。メニューは八重山そば、カレー、ぜんざい、かき氷、アイスコーヒー、弁当などを用意している。
専従スタッフとして1人で切り盛りすることになっている平良美和子さん(60)は「初めての取り組みなので心配もあるが、いこいの場に潤いを与えたい。楽しくやっていきたい」と話している。
仲座会長は「経営がうまくいけば、雇用を増やすこともできる。多くの市民に利用してもらいたい」と呼びかけている。
前底正之センター所長は「いこいの広場はもともとパーラーを前提とした施設。センターを利用する人もパーラーで食事ができるのでゆっくりと過ごすことができる。センターの利便性も向上する」と期待している。
15日は正午からオープニングセレモニーを行い、先着100人にかき氷を無料でプレゼントする。