2010年から2年間、国際交流員として石垣市役所で勤務した鳥海ステファニー圭希(たまき)さん(26)=ハワイ州オアフ島=がこのほど、ハワイの伝統的な概念を石垣島での体験とともにまとめた電子書籍「島人の生き方in=ハワイ&沖縄」を出版した。(http://p.booklog.jp/book/87388)のアドレスで、無料で閲覧できる。
「私を大きく育ててくれたオアフ島と石垣島の人たちに感謝の気持ちを込めて、筆を執る」との書き出しで始まる同書は、「アロハ」など六つのハワイ伝統の概念を、アンガマや豊年祭、ハーリー、結願祭など石垣島での体験を通して感じた類似点とともに紹介している。
鳥海さんは、石垣島の独特な文化をハワイの友だちにどう説明すればいいか悩んでいたとき、ハワイ伝統の概念と共通することに気づき、「島人の生き方として大切だと思う概念について書き始めた」という。
「石垣島は第二の故郷。島人の心を忘れかけていた私に、もう一度島の良さを思い出させてくれた」「石垣島に行っていなかったら、私は島人の生き方の意味を理解できていないままだったかもしれない。私は『ハアヘオ』(自分を誇りに思うとの意)の気持ちで生きることを教えてくれた石垣島の島人に出会えて感謝している」とつづっている。
鳥海さんは、カリフォルニア州のモントレー大学院国際教育学科を卒業後、オアフ島に戻り、現在はハワイ東海大学に勤務。「石垣島のことを懐かしく思い、沖縄とハワイの類似点を本にまとめた。皆さんに読んでいただいて、ご感想を聞かせていただければうれしい。またお会いできる日を楽しみにしています」とメールでメッセージを寄せた。