地域の伝統行事に関心を持ってもらおうと八島小学校(吉濱剛校長)は4日午前、登野城漁港で恒例のハーリー体験学習を行い、5、6年生82人が大人顔負けのカイさばきをみせた。今年で15回目。
体験学習は東1組と2組のハーリー舟を使って行われ、児童らは漁業関係者からこぎ方の指導を受けた後、約100㍍を折り返すチーム対抗の団体ハーリーや1人乗り用のミニサバニ競漕に挑戦、保護者や住民がパーランクーを片手に応援した。
1番エークを務めた6年生の宮里葵さんは「スタートで出遅れたが、折り返し点で追い越し、勝ててうれしい。腕がパンパンで疲れた」と笑顔で話した。
東2組の比嘉康市ハーリー委員長(53)は「子どもたちが体験学習を通して地域の伝統行事に興味を持ってくれたらうれしい。将来は本バーリーのこぎ手になってほしい」と期待を込めた。
同校の吉濱校長は「海に近い学校の特色を生かした体験学習に子どもたちも大喜びです」と話した。
終了後、児童たちは魚汁などの魚料理に舌鼓を打った。