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Channel: 八重山毎日新聞社
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先月25日に石垣市石垣の仮庁舎から移転した…

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 先月25日に石垣市石垣の仮庁舎から移転した石垣市消防本部(署)が1日から旧第11管区海上保安本部石垣航空基地庁舎で業務を開始した▼新庁舎の敷地面積は約1万平方㍍。市内美崎町の旧庁舎の約2倍、市内石垣の仮庁舎の約4・4倍の広さがあり、本部・署の事務所に加え、二つの車庫、消防団の詰め所も完備。周囲を含めた広大な土地は日々の訓練や出初め式などのイベントで有効活用ができそうだ▼庁舎のすぐ近くに急患搬送用のヘリポートもあり、2017年度には県立八重山病院も隣接地に移転、開院が計画され、一体的な業務が可能。広大な土地に加え、機能、業務の効率性ともに、石垣市の防災拠点として立地は申し分ないだろう▼ただ、気がかりなのが、新川など西側地域を含め人口密度の高い、市街地から距離的に遠くなり、急患搬送に要する時間が延びそうなこと。消防の移転が救命率の低下に結びつくことがないよう、各地域への最短ルートを確立し、現場への急行時間を短縮する努力も必要だ▼大工嘉広消防長によると人口4万人に必要な署(所)は2カ所。「将来的には西側の出張所も検討しなければならない」という。場所や人員、予算面など課題は多いが、市民の生命財産には代えがたい。一日も早い適正配置が求められよう。(下野宏一)


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