子どもと女性に対する性犯罪や暴力から被害者を守るため、地区防犯協会女性部11人で組織する「八重山地区子供・女性を守る隊」が6月30日午後、八重山署で結成された。加屋本洋子隊長は「子どもや女性を対象とする事件を許さず、安全なやいまをつくっていく」と決意を表明した。
結成式で同署の仲村智成署長から委嘱を受けた加屋本隊長は「親や友人にも相談できないと一人で悩まず、私たちを利用してほしい。被害者と行政をつなぐ懸け橋になりたい」と抱負を語った。
また、子どもや女性を狙った犯罪に対し「絶対に許せない。弱者を狙った犯罪者の情報は、できれば詳しく公表してほしいとさえ思っている」と話した。
仲村署長は「子どもや女性をターゲットとした事案は年々増えている。警察だけでは対応しづらくデリケートな部分が多い。女性の力を借りることが大事だと考えている」と活動に期待し、同防犯協会の平良栄一会長も激励した。
同署によると、性犯罪などの前兆事案は、2013年には声掛け3件、露出1件の計4件。14年は6月30日までに14件が把握されており、内容は声掛け2件、露出2件、不審な電話1件、盗撮1件、卑わいな言動(直接または電話による)8件となっている。