農地から流出した赤土を陶芸に活用しようと、八重山農林高校の環境工学部(新城弘樹部長、部員17人)の部員5人が28日午前、石垣市名蔵の石垣焼窯元でシーサー作りに挑戦した。
同部顧問の大城匡司教諭が5月の大雨で同校の農場の沈砂池に流れた赤土を採取し、石垣焼窯元に協力を依頼。同窯元が粘土に赤土を加えた。
新城部長(グリーンライフ科2年)は「一石二鳥の取り組み。赤土流出を防ぐ取り組みを今後も続けていきたい」、與那城礼さん(アグリフード科2年)は「アンケートで赤土流出に対する具体的な解決策を知らない人が多かった。分かりやすく知ってもらえるような取り組みも今後行っていきたい」とそれぞれ語った。
石垣焼窯元の金子晴彦当主は「素晴らしい取り組み。赤土流出問題やサンゴ礁の保全を将来の子どもたちに伝えていく上で若いうちから知ることは非常に有意義だ」と話した。
同部は宮良川や大浜海岸、名蔵アンパルなどで赤土の堆積量、サンゴの生息状況などの調査活動を展開している。