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黒島っ子、ダンス夢中 踊る楽しさ、一体感に目覚め

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月に1度、ゆっきー先生(後列左から2人目)から約1時間のレッスンをうけるHeart Stepのメンバー=5日午前、黒島伝統芸能館

 【黒島】黒島の子どもたちの間でダンスブームが到来している。黒島こどもダンス部「Heart Step」には、5歳から中学生まで計12人が所属し、元気なヒップホップダンスで島内外から注目を集めている。26日開催の「第30回黒島牛まつり」のオープニングステージに出演することも決まり、イベントを盛り上げようと練習に励んでいる。

 Heart Stepは、ゲームやYouTubeから離れて、体を動かすことを目的に結成。ダンス部のほか、黒島小中学校の協力の元、「ちびっこ陸上部」も活動を展開中。

 ダンスを指導するのは、パールダンススタジオ=石垣市大川=の花岡幸男さん(愛称・ゆっきー先生)。黒島が好きで、通っているうちに保護者からダンスレッスンの依頼が舞い込んできた。月に1度、日曜に島で子どもたちにダンスの楽しさと技術を教えている。

 2020年11月にレッスンは始まったが、コロナ禍で思うような活動はできなかった。22年、コロナに対する社会的な対応が緩和され、レッスンも本格化。昨年は三つのステージに立ち、子どもたちは表現する喜びを味わった。

 子どもたちと保護者の「ダンス熱」はさらに上昇。週3回、学校が終わると黒島伝統芸能館に集合して花岡さんから習ったダンスの振り付けを復習している。

 花岡さんは「父母の皆さんの全面協力がありがたい。ダンスは音楽があればどこでもできる。子どもたちには技だけでなく、楽しさや一体感といった魅力を感じてほしい」と話す。

 石垣島で開催される発表会の船賃、備品購入などの活動費は、子どもたちを応援しようと島民や島の事業者から寄せられている。

 こうした善意に感謝しながらダンスを続ける金城杏珠さん(12)=黒島小6年=は「自分が好きな曲の中で踊れて楽しい。牛まつりのステージでは目立つように頑張りたい」と意気込みを語った。

 チーム一の努力家・宮良長秀さん(8)=同小2年=は「スピードの速い振り付けを皆で成功した時に『やったー』とうれしくなる。これからも楽しみながら続けたい」と笑顔で話した。

 

根中さん、ノリノリ少女

 黒島小1年 バトルで優勝の実力

 【黒島】黒島こどもダンス部「HeartStep」の中で、ひときわ元気な女の子がいる。根中彩世さん(7)だ。小学1年生とは思えない豊かな表現力に、指導するゆっきー先生も太鼓判を押す。 

 ダンスと出会ったのは3歳の頃。音楽が聞こえると自然に体が反応し踊り出す。

 両親は八重山舞踊を習わすつもりだったらしいが、「HIPHOPダンスがいい」とのめり込んだ。

 石垣島内のダンススタジオ3カ所に通い、自宅で自主練習も欠かさない。メキメキと実力をつけ、昨年末、石垣島で開催されたダンスバトルに出場。見事、小学生の部で優勝を果たした。

 家でも頭の中はダンス一色。ダンスを通して島外の友達も増えた。

 将来の夢は「世界で活躍するダンサーになること」と元気よく語った。

 

 


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