道路の管理費が少ないなら少ないなりに、生かす方法はないだろうか▼例えば空き缶拾いの低収入に甘んじているお年寄りにでもできるヤラボ並木の側枝新芽摘み作業や、島外への派遣費捻出であの手この手の基金造成に走り回っている小中高の各種部活動の父母会に順ぐりで道路の草刈り清掃をしてもらうなど▼試してみた。ヤラボの側枝は旺盛な芽吹き時でも300㍍ほど摘むのに小一時間かかる。木によって茂り方が違い、買い上げが1袋いくらだとばらつく▼買い上げは距離を目安にした方がいいかもしれない。草刈りも距離で買い上げるといい。ただ素手で摘む側枝採りとは違い、草刈りはビーバーなども使うだろうから買い上げ価格には差をつける▼年寄りには門前の空き缶持ち去りをやめさせて気概の持てる公道の作業で収入を得させる。しかも道路には空き缶のポイ捨てもある。それも拾い集めれば一石二鳥だ。歩き回るので身体も丈夫になる。父母会も頭を下げ、物を売る気苦労に比べ労力提供ならお安いご用ではないか▼役所は大きなお金を扱うことを当然にしているが、予算計上の工夫(買い上げ時期、期間を決めれば可能)で枝打ち、雑草管理費の大幅軽減、ついでに市民の健康増進まで図れるとなれば本気で試算を始めてみてもいいのでは。(仲間清隆)
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