第73回沖縄県小中学校童話・お話・意見発表大会で最優秀賞に選ばれた石垣中学校3年の野底陵大さんが26日、同校体育館で伝達表彰を受け、500人余りの生徒たちにも思いを伝えた。「一番緊張した」というが、堂々としていた▼意見発表は「私は『色覚障害』別名『色盲』です」と始まった。中学校に入ってから目に違和感を覚えて検査したところ、「全色盲」と診断された▼普通だと思っていたことが「障がい」とされた。受け入れることができず、誰にも言えず、ふさぎ込んでいた。そんなある日、検査を担当した医師から「長所に変えろとは言わんけど、個性として表に出したら」と言われた▼自身、「長所も短所も一つの個性」とは思っていたが、真の意味で理解ができていなかった。医師の一言で「障がい」も「個性」の一つと実感できた。そこから気持ちが明るく前向きへとがらり。そして、こう締めくくる▼「今なら言葉だけでなく実感を込めて言えます。長所も短所も、もちろん障がいも、全てが個性。愛すべき私らしさ、あなたらしさなのだと。みなさんも他人との違いを恐れず、他人の違いを受け入れ、誰もがありのままの自分でいられる環境を創っていきましょう」▼これを実践すれば学校生活はもっと楽しくなるぞ。（比嘉盛友）
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