第47回八重山毎日駅伝競走大会(八重山毎日新聞社主催・八重山郡陸上競技協会主管)が4日、石垣市中央運動公園陸上競技場を発着点に石垣島を東回りに1周する前半8区間31.1㌔、後半8区間45.6㌔、計16区間76.7㌔のコースで行われ、前半2位、後半1位の真栄里が4時間51分44秒で総合3連覇、通算4度目の優勝を飾った。2位は前半優勝の平得、3位には波照間が入った。躍進賞は前回大会の記録から6分1秒縮めた真栄里が獲得。男子最優秀選手には13区で16大会ぶりに区間新記録を更新した真栄里の大城優人、女子同には西表の長澤あかりが選ばれた。
スタート時は25・5度、最高で28・7度を記録するなど真夏日に近い天気となった同日。ランナーらは暑さと戦いながら、地域代表の意地と誇りをかけ、序盤からしのぎを削った。
1区では横山晄大(大浜)と前盛斗偉(白保)がスタート直後から飛び出し、横山が1㌔地点から独走。約100㍍差をつけトップでたすきをつないだ。
大浜は2区の坪井結華、3区の桃原康人がリードを守り、4区では上原えりが山田陽彩(真栄里)の猛追を受けるも、粘りの走りで首位をキープした。
前半エース区間の5区では白保の王滝将弘が快走。1.5㌔付近で前を走る喜友名マーク(真栄里)、次呂久泰志(大浜)を一気に抜き、2位平得に1分差をつける力走で流れをもたらした。
白保は6区の上原智惺、7区の大城茜が粘るも、前半最終8区の石塚友季也が失速、リタイアするアクシデントに見舞われた。2位の森田大翔(平得)は上り坂で逆転すると、そのまま前半優勝のゴールを切った。2位に真栄里、3位に川平が続いた。
勝負の後半、9区の中盤以降に波照間の通事洋平が先頭に立ち、与那国の長尾蓮、小浜の梅田裕也が後を追った。10区ではレースをけん引していた阿利優汰(波照間)を大越護(真栄里)が残り300㍍の上り坂で逆転。真栄里は11区の横尾奈月、12区の山内琉愛とつなぎ、13区の大城優人は区間新記録の走りで後続との差を一気に広げた。
フィニッシュに向け川平から一斉スタートとなった14区は池本隆(平得)、鈴木聡太郎(登野城)、田福真志(波照間)、古堅宗朋(宮良)が先頭集団を形成。スパートで鈴木が抜け出すも、15区で前盛幹登(宮良)がトップに立った。
最終16区は真栄里の角田智史が序盤で白保の松竹銀河を抜いて独走。ペースを落とさず総合優勝3連覇を決めるゴールテープを切った。