「輸血はいつ我が身に起こるかも知れないし、自分にできる社会貢献は献血ぐらいしかないと思うサー」と、毎回献血に行く友人がいて感心する▼健康な人が比較的簡単にできるボランティアの一つだと思うが「注射が怖くてきらい」「痛いからいやだ」と尻込みする人も多いようだ▼以前は全国で年間600万人を超えた献血者が、最近では500万人前後まで減少しており、急速に進む少子高齢化も血液確保の懸念材料になっているようで、県赤十字血液センターによると、特に10~20代の献血離れが進んでいるという▼輸血というと交通事故などで大けがをしたときに使われるイメージだが、実際には約8割が病気治療に使用されており、けが治療には全体の3%程度だとは予想外だった▼日本赤十字社などの推計によると、このままでは増える高齢者の病気で血液の需要が高まる一方、少子化で確保が厳しくなると危機感を強めているという。県内でも血液型を問わず全体的に不足している状況で、特に若年層の献血増加に取り組んでいるようだ▼去る2日から21日までの3週間、市内各所で行われている移動献血。石垣市は県内でも意識が高く目標値の達成率も優秀。自身の健康チェックも兼ねながら、ゆいまーる(助け合い)の心で協力しなければと思うが(辻本順子)
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