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「平和の詩」に増田君 沖縄戦追悼式で朗読

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第24回「児童・生徒の平和メッセージ」の詩の部で最優秀賞に輝き、沖縄全戦没者追悼式で「平和の詩」を朗読することになった真喜良小3年の増田健琉君=14日午後、同校図書室

 県内の小中高校生から平和に関する図画、作文、詩を募集した第24回「児童・生徒の平和メッセージ」(県主催)の詩の部で、真喜良小学校3年の増田健琉(たける)君の「空はつながっている」が最優秀賞に輝き、23日の沖縄全戦没者追悼式で朗読される「平和の詩」に選ばれた。八重山地区から朗読者に選ばれたのは1997年度の屋良部りえ子さん(波照間小)、2013年度の安里有生君(久部良小)に続き3人目。石垣市からは初めて。

 増田君の詩は、同じ空の下で世界には戦争をしている国があり、どうすれば平和になるかを考える内容。優しい気持ちや平和の心を持つことで世界はつながり合い、分かり合うことができると訴えている。

 増田君はご飯を残そうとした時に母親の乃どかさん(39)に「世界にはご飯を食べられない人がたくさんいるんだよ」と注意されたことがあり、「自分と同じような子どもたちが毎日ご飯を食べられるようになってほしい」との思いで詩を書いたという。

 乃どかさんは1999年から2001年までの間、青年海外協力隊員としてトンガに派遣された経験がある。「夫婦で戦争について話すことがあり、それを聞いていろんなことを感じていたのかなと思う。詩の最後の部分に気持ちが込められており、印象に残った」と語った。

 増田君は戦争について「譲り合う気持ちを持つことでなくせると思う」と話し、「(追悼式では)戦争で亡くなった人たちの遺族や関係者に気持ちが伝わるように大切に読みたい」と抱負を語った。


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