第35回八重山盆栽展(主催・日本盆栽協会八重山支部、㈱八重山毎日新聞)が7日、石垣市民会館展示ホールで始まった。2020、21年は市内での新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止。3年ぶりの開催となった。会場には、会員13人が丹精込めて手入れしたハマシタンやハマヒサカキなど15樹種25点を展示。鉢の中に再現した自然景観と力強い樹木の凝縮された造形美を一目見ようと開場と同時に多くの市民が訪れた。8日まで。(3面に入賞作品)
オープニングセレモニーでテープカットが行われた後、本社の垣本徳一社長は「盆栽展を通して日本の誇る盆栽文化をしっかりと継承、発展させてほしい」とあいさつ。
金城一雄支部長は「3年ぶりの開催となった。日ごろの手入れをしっかりした素晴らしい作品が並んでいる」と多くの来場を呼び掛けるとともに、「新しい会員が増えるように全会員で協力していきたい」と述べた。
会場内では、同支部顧問の新城弘志氏が展示された作品を講評。「自然をよく観察してほしい。盆栽は自然体に持っていくことが基本だ。全体のバランスや空間の使い方などに気を付けてほしい」とさらなる技術向上を促した。金賞のヤエヤマコクタンについては「大きさバランスともに申し分ない」と評価した。
金賞の金城支部長は「7~8年前に今は故人となった知人から譲り受けた。『金賞をとれよ』と言われていたので、墓前に報告したい」と受賞を喜び、12月に行われる沖縄県盆栽連合展では「最高賞の県知事賞を目指したい」と意欲を示した。
最終日の8日は、午後4時から会場内で入賞8作品の表彰式が行われる。